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院長挨拶

青森県立つくしが丘病院

院長 大山 力

 

令和7101日付で前任の桐生一宏院長の後任として青森県立つくしが丘病院院長を拝命しました大山 力です。私は宮城県大崎市(旧古川市)出身で昭和59年に弘前大学を卒業しました。卒後18年間は東北大学に在籍し、関連施設での勤務や海外留学の経験を積みました。平成14年から2年間の秋田大学勤務を経て、平成16年から19年間弘前大学に勤務しました。令和2年からの3年間は弘前大学医学部附属病院長を務めましたが、この3年間はちょうどコロナ禍の時期と一致します。未曽有のパンデミックに病院長として対応していく中で、危機管理、他施設や行政機関との連携、職員の精神面も含めた健康管理、病院運営など様々な貴重な経験をしました。その経験は、私の病院マネジメントに大きく役立っています。その後、令和6年4月から青森県病院事業管理者として、県立中央病院と本院の運営と経営に関わり、この度、本院の病院長を兼任することになりました。

 

さて、令和87月に新たな地域医療構想のガイドラインが示されました。新たな地域医療構想は2040年頃の人口減少と高齢化を見据えて、日本全体の医療提供体制を組み替える大きな枠組みです。従来は急性期・回復期など身体疾患中心の病床機能が対象でしたが、改正医療法により「精神医療」も正式に構想の対象に組み込まれましたので、今後は、精神疾患を含めた「医療提供体制全体」として整備できるようになります。

 

これにより、精神科と一般医療の連携を前提に、身体合併症への対応力を高められ、入院中心から地域生活中心へという精神保健医療福祉の方向性を、新たな地域医療構想の中で一体的に進められるようになります。特に、高齢化に伴う認知症や身体合併症を抱える精神疾患患者の増加を見据え、総合病院精神科と精神科単科病院、診療所などの役割分担と連携が益々重要になってきます。

 

一方で、青森県は医師少数地域を多く抱え、精神科医の数も十分ではありません。そのような中で、皆様に良質な精神科医療を提供するためには、これまで以上に多職種が各々の立場を尊重しながら連携するチム医療の充実に力を入れていく必要があります。

 

また、弘前大学、青森県、そして県立中央病院は医師派遣に関する3者協定を締結し、地域総合診療センターが弘前大学に設立されました。弘前大学の医師と自治医大出身の医師が力を合わせて地域医療に貢献し、自らのキャリア形成を実現する枠組みが出来上がりました。

 

現在、県立中央病院と青森市民病院の統合新病院は、6年後の開業に向けて準備が進んでいます。県立中央病院、本院、青森市民病院、浪岡病院からなる企業団は2年後に設立される予定です。そして、統合新病院の準備を円滑にし、新たな地域医療を実現するために地域医療連携推進法人・あおもり医療連携推進機構が設立され、青森医療圏のほとんどの病院が加盟しています。これまでにない、新しい連携の仕組みが出来上がりつつあります。まさに、「統合と連携が拓く青森医療新時代」の到来であり、精神科医療を含めた新しい医療システムにより、さらに安心で良質な医療を皆様にお届け致します。

 

皆様と共に、青森県の精神科医療の充実に尽力して参ります。どうぞよろしくお願い致します。

 

令和8年7月8日  

 

 

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